かながわ生き活き市民基金


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講演会「イタリア小規模自治体における地域運営の模索とコミュニティ協同組合」報告

公益財団法人かながわ生き活き市民基金(以下、財団)では、2019年3月23日(土)新横浜オルタナティブ生活館(横浜市)にてイタリア協同組合研究者の田中夏子さんを招き「イタリア小規模自治体における地域運営の模索とコミュニティ協同組合」と題した講演会を開催しました。
田中さんはイタリア国内でも過疎化が激しい山間部や厳しい経済下におかれている南部にある小規模自治体を中心に視察し、そこで生まれつつある小さなコミュニティ協同組合を運営する人たちから話を聴いたそうです。組合活動の具体的な事例としては、エミリア・ロマーニャ州にある人口68人の都市で結成され、観光や地域の自然保護に取り組む団体や、2016年8月に発生したイタリア中部地震の被災者たちが以前の生活を取り戻そうと震災前に行なっていた事業を再び立ち上げたコミュニティ、プラスティックごみ削減のため、地域の水道水を浄水し瓶詰めにして安価で販売する団体などをご紹介いただきました。
深刻な状況下にあっても自分たちのコミュニティ内で協同組合を立ち上げ、地域の雇用を生み出したり、地元の特産物の生産を継続するといった動きは、日本国内の組合活動への大きな刺激になりそうです。視察旅行から戻られたばかりの田中さんから現地の最新情報を豊富な事例を交えてお話しいただく中、参加者からも地域の若者へ対するアプローチ方法や運営についての質問がいくつも寄せられ、活気に満ちた講演会として幕を閉じました。
(市民ライター:織田千寿)