2020年1月23日
物語が始まる期待感、話を聴く楽しみ。年齢問わず皆が感じる喜びを『本もく座』は絵本読みを通して届けます。
横浜市が主催する読み聞かせ講座の参加者が講座終了後も活動を続けようと2015年に設立した『本もく座』。団体名称は活動拠点である地域名でありつつも、柔らかい雰囲気も表現しようとあえて平仮名も用いたそうです。本牧地域において小学生や高齢者、乳幼児とその保護者を対象に絵本読みをボランティアで実施。その場に集う人々がゆるくつながることで明るい街を作りたいと12名のメンバーが活動しています。
取材当日は本牧原地域ケアプラザでメンバー2名による30分間の絵本読み会が行われました。参加者は8名、高齢であるということと認知症を患っているため、リラックスしてもらうことに重きが置かれました。
お馴染みの「見上げてごらん夜の星を」が流れ、会が始まります。演目は詩の朗読に紙芝居、お手玉を使った手遊びと盛り沢山。紙芝居には助成金で購入したという立派な「舞台」が用いられていました。 会の最初はそれぞれ心の世界にいた参加者が物語に耳を傾け、共に手遊びをすることで同じ時を味わいます。やわらかくあたたかい一体感が絵本読みによってうまれました。
メンバー間の打ち合わせは開始直前30分の一発勝負。参加者が次回まで内容を覚えていないことも多いため「その時を楽しむ」と代表の寺島雅子さんは微笑みます。その分「心の糧となるような絵本を届けたい」と選書に時間をかけるそうです。
孤独を感じ易い現代に絵本を介して集う人々。『本もく座』の皆さんの語りかけが私たちを今日も優しく包み込みます。
(市民ライター:田久保 薫子)
「ココ」に来ると誰かに会える 「ココ」に来ると誰かとつながる
2019年4月にオープンした、多世代の居場所「メロディーココ」の歌声喫茶にお邪魔しました。当日、参加されていたのは、取材の私たちを含めた6人と、歌の指導をされている生活クラブの組合員さん1人、そしてカフェ、ランチ担当のボランティアさん4人です。懐かしい童謡、小学唱歌、歌謡曲などを歌い、お話を挟みながらの1時間はあっという間に過ぎました。歌を歌う効果は、てきめんに表情に出ます。会の終りごろには、笑顔が溢れ、和やかな雰囲気となりました。
月曜日から金曜日までオープンするカフェはコーヒー1杯200円。ランチはワンコインの500円です。奥のフリースペースでは様々なイベントが開催されています。毎週火曜日に「ふまねっと運動」が行われていて、これは50センチメートル四方のマス目でできたネットの上を縦横無尽に歩きながら行う運動です。転倒予防ばかりでなく、うつや、ひきこもりにも効果があると言われているそうです。第3水曜日は「ひまわりカフェ」という認知症の方やその家族を対象とした情報交換会、そして毎週土曜日の午前中は「つばき学習会」(第9期、第11期福祉たすけあい基金助成団体)による小学生を対象とした学習支援・居場所づくりをしていて、遊びもしながら学校の勉強のサポートもしています。
福祉事業を通して実感した「多世代交流の場の必要性」
NPO法人ワーカーズ・コレクティブ メロディー(以下W.Coメロディー)は、通所事業、居宅事業の運営を受託するワーカーズ・コレクティブとして2002年に設立、住み慣れたまちで安心して暮らしていけるように、自分たちが受けたいと思う福祉サービスを地域に提供してきました。2015年には現在の川崎市幸区南幸町に移転し、「生活リハビリクラブ幸」で家事介護・デイサービス・居宅の3つの事業を行っています。2017年の創立15周年の記念プロジェクトとして、「地域に還元できる新しい事業をやっていきたい」とメンバーで検討を重ねてきました。 介護保険事業や子育て支援事業を通して、地域から孤立した生活をしている人たちがたくさんいるの見てきた経験から、人と人とのネットワークをひろげ、地域の中につながりが増えるよう、多世代の居場所・たまり場「メロディーココ」を2019年の4月にオープンしました。W.Coメロディー理事長の木村満里子さんは、「このフリースペースは、学習会、集会など、みんなの居場所として使って欲しいです」と話します。
人々の参加でつくる地域の居場所
「メロディーココ」は、たくさんのボランティアの協力で運営されています。この日に顔を出したのは、近くに住む一人暮らしの男性です。仕事帰りにいつも「ただいまー」と顔をだしては得意な玉ねぎやキャベツの千切りなどをやってくれるそうです。また、メロディーのメンバーたちも、仕事帰りに寄ってお茶を飲んだり、お喋りをしたり、ひとつの「居場所」にもなっているそうです。 オープン後は意志ある市民と団体で「運営協議会」を開催し、イベントや広報などおおぜいで進めています。生活クラブ、区社協、地域包括支援センターが賛助会員となり、たすけあいのまちづくりを地域の人々、団体が応援しています。その中心に「メロディーココ」があるのだと実感しました。
市民ライター 三沢美恵子
子どもの貧困に取り組む地域のフードバンク
「もらう・あげるだけの関係は絶対いやだ。対等がいい。」と、お福分けの会の野中さんは語る。インタビューに伺ったのは月曜日の午後。既に仕分けの作業は終わっていた。「まんま」の1階に入ると、入口の脇と中に積み重なった段ボール箱が目に入った。ここで「お福分けの会」の仕分け作業が行われている。 お福分けの会は、親子のひろばを運営する「NPO法人 まんま」と瀬谷区で子育て事業を多岐に展開する「認定NPO法人さくらんぼ」が共同で立ち上げた地域のフードバンク活動だ。親と子の広場に集うお母さんからの「生活が苦しい」との声をきっかけに活動をスタートし、瀬谷区を中心に約90世帯・300名程の方々に食料を支援している。利用者の多くはひとり親世帯だ。食品は主に「フードバンクかながわ」と「セカンドハーベスト」から届く他、Amazonや近所のパン屋さんからの提供、家庭菜園で採れた野菜を持ってきてくださる個人の方からの提供もあるという。食品の仕分けは3箇所で行われ、受け取る場所は駅の近隣を中心に、地域子育て支援拠点、保育園や学童など12箇所に広がる。
利用者に寄り添う支援
お福分けの会の利用者は、ほぼほぼ口コミで広がった。受け取り場所で、どんなことに困っているかを聞き取ったうえで利用につなげる。利用対象者は未成年養育者に限定されているため、利用者の子どもが高校を卒業すると表面的には支援が途切れてしまう。これに対しては、利用者を社会福祉協議会や障害児支援を行っているところにつなげることで、利用者に安心していただけるようにしているという。 利用者の方々へのアンケートによると、食品は主食、特にお米が一番ありがたいという。アルファ米はお湯を入れれば食べられるので、障害等のためにお米を研ぐことができない場合にも、助かる。利用者は週1回、顔を合わせて食品を受け取るので、話ができて様子も見える。利用者にとっては、1週間分の食料があることが安心だと言う。飛び込みで来る人向けにも、倉庫に残している。
食料の分かち合いを通じて社会的孤立を防ぐ
「お福分けの会」の活動には、様々なボランティアの方々が関わっている。会社を引退して車を出して配送してくれる方、オルタフーズのパンを取りに行ってくれている方もいる。栄養学を学んでいる近隣の高校生がレシピを考えたり、放課後に仕分けを手伝ってくれたりする。このような地域の協力はほとんどが口コミで、インターネットなどに出していないのに広がっている。
仕分け作業等には、当事者すなわち利用者の方々も関わってもらっている。「みんなでやってみんなで分けっこする」ので、「お裾分け」とは違う。みんなで平等に、できることは一緒にやっていこうという気持ちで「福を分かち合う」から「お福分けの会」になった。 「当事者と対面しているのが大切な時間」と語る野中さん。最終目標は「自分の足で社会に戻っていくこと」。バザー開催の際には10円でも値段をつけて、利用者に買い物する楽しみをもってもらう。利用者の気持ちに寄り添った支援は、利用者の「卒業」を応援し、「卒業」後も地域であたたかく見守っている。
市民ライター 浅井ちぇろ
鎌倉デポーの2階の集会室で毎週木曜日、子どもひろば「みらい」をオープンしています。隣の深沢小学校からは道路も渡らずにランドセルを背負ったまま、低学年の子どもでも安心して来られる居場所です。代表の戸田美智子さんにお話を伺いました。
「ただいま〜」と帰って来た子どもたち。ここで宿題をやって、おやつを食べて、その後に自由に過ごします。ゲームをしたり、読書したり…2,3人のスタッフが見守りながら一緒に過ごします。参加費は無料で、最初に名前や連絡先等を登録すれば、申し込みは不要です。学童保育のような感じですが、こぢんまりとしていて、自分たちで自由に過ごせます。保護者の帰りが遅くなる時、小学校に入学したばかりで親も子どもも不安な時期、どういう理由でも来たい子は誰でも受け入れてくれる子どもの居場所です。活動は賛助会員とメンバーの会費、バザー収入、文房具や本などの寄付で行っており、2018年にかながわ生き活き市民基金からの10万円の助成金も大事な活動資金になっています。
活動場所は、鎌倉デポー運営委員会と湘南生活クラブに便宜供与を図ってもらい、無償で借りています。2012年の鎌倉デポーのオープン当初から『地域に開かれたデポー』を目指していたのでここに『居場所』を開きたいと、2017年、『地域に貢献、地域で子どもを育てよう』という志に賛同した人たちが集まり、2018年1月、子どもひろば「みらい」がオープンしました。準備期間にボランティアスタッフとして活動した方々が継続してスタッフとなり、徐々にですが子どもの居場所としてのかたちができています。ボランティアは全くの無償ですが、毎週集まって自分たちで運営することで、スタッフにとっても良い『居場所』になっているということです。 デポー運営委員会も子どもひろば「みらい」の活動を応援してくれるので、七夕やクリスマス会、デポーの周年まつりの時など、お互いにたすけあって活動しています。デポーの運営委員やワーカーズのお子さんがここに来ることもあります。最初はお母さんの会議中に来ていた子どもたちも、それ以外の日にもお友達と誘い合って来るようになったそうです。
最初はみんな聞き訳が良くていい子にしている子どもたち。通っているうちに段々と自我が出て、時にはわがままになることも。そんな子どもたちの様子を見て戸田さんは、「この場に馴染んで安心して過ごせているのだな」と思うそうです。一方、閉める間際になると、お家のことをポロッと話したり、寂しい気持ちが出てきたりすることもあるそうです。「子どもも本当にすごく頑張っているのだな、我慢しているのだなと感じます。そういう気持ちに少しでも寄り添えるように、とある時は聞き役になります。そして私たちも楽しみながら子どもたちに勉強を教えたり一緒に遊んだりしています。」と戸田さん。地域の大人たちが、地域の子どもたちの育ちを優しく見守っている、そんな場所です。
2019年度の子どもひろば「みらい」の総会では、子どもひろば「みらい」文庫の提案をしたそうです。メンバーからは「就学前の子どもたちと保護者が集えるような『ママカフェ』や地域の方たちが集まれる『食堂』を開催してはどうか」などたくさんの意見が出たそうですが、まずは本を置いて少しずつ出来る事から始めていくという計画です。たくさんのやりたいことを実現しつつ、継続していくための様々な課題についても常に考えながら主体的に運営されている様子が伺えました。
「一人では決してできなかったことですが、賛同してくれる仲間がいるからこそ、子どもたちを受け入れる事ができます。比較的近くに女子大があるので、将来は学生さんにも手伝ってもらって、年齢が近いお姉さんとして接してもらうなど、たくさんの人がスタッフとして関わることで、多様な可能性を広げたいと思っています。」と戸田さんは穏やかな表情で語ってくれました。
市民ライター 増田 澄恵
5月24日(金)少し汗ばむぐらいの快晴です。大船駅からバスで20数分のところにある「コミュニティカフェ6丁目クラブ」に伺いました。バス停に降り立つと、そこはしんと静まり返った緑あふれる住宅街。そこからカフェに向かう道に迷ってしまい、近所の野菜を売っているお店のひとに「6丁目クラブ」を尋ねると、親切に今泉台の地図を見せてくれて教えてもらいました。「あっ。近所の人にも認知されているんだ」と思い進んで行くと、その一角に賑やかな笑い声が聞こえてきました。「こんにちは~」と声を掛けて中に入ると、そこにおしゃれで素敵なカフェが出現しました。
この場所はスタッフから借りている一軒家で、両隣はスタッフの住宅なので、「騒音は余り気にしなくていいのよ」とのことです。取材に伺った金曜日の6丁目クラブは大賑わいで、予定が盛りだくさんです。1階ではいつもの美味しいランチ&カフェ、そして2階では、一人暮らし高齢者を対象とした「寄り道サロン」の開催です。地域包括の方、社会福祉協議会の方も参加して、楽しそうな笑い声が聞こえています。
私は,さっそくスタッフの方が作ってくれているランチに舌鼓を打ちながら、そこにいらしていた方々にお話を聞いていくと、どうやら常連さんのようです。「毎日,ここに来て食べていますよ」というお返事。すっかり地域に溶け込んでいるのですね。
ランチがそろそろ終了となると、4時からは元気いっぱいの子供たちがやってきて「放課後クラブ」の始まりです。「こんにちは!」という子供の声が聞こえてきました。もちろん参加費は無料、玄関で靴を脱ぎ、自分の名前を記入して、思い思いのことを始めます。1階では、ランチのテーブルが机に早変わりして、学校の宿題に取り掛かる子。そろばんをボランティアの先生に教えて頂いている子。将棋や囲碁もあります。2階では、ミニ卓球をやっている子やプラ板で好きなものを作っている子。そして、カフェのすぐそばの大きな公園では、思いっきり駆け回っている子。この子どもたちを4~5人のスタッフで追いかけ、見守っているそうです。時には、近くの鎌倉女子大学の学生さん、学校の先生、登下校の見守りのボランティアさんも寄ってくれて、子どもたちが安心して過ごせる学びや遊びの場となっています。そして、5時になると、軽食のおやつの時間。この日は、町内に一軒あるお肉屋さんの“コロッケ”です。
「6丁目クラブのママ」と呼ばれている広瀬さんは、「子どもたちがここでの時間を共有しながら大きくなっていく、そんな場所になってほしい」と話してくれました。40~50年前の新興住宅地、今泉台でまちづくり活動をされてきた6丁目クラブのみなさん。生活クラブの班活動や選挙活動を通じて、思いを同じくした仲間が、様々な地域の課題解決に取り組んできました。「出来ることを仲間と共有する楽しさ、それが自分たちの居場所にもなっているんです」うらやましい限りです。
市民ライター 三沢 美恵子
6月29日、第11期「福祉たすけあい基金」と第5期「エラベル」の贈呈式・報告会が新横浜オルタ館でおこなわれました。第11期の「福祉たすけあい基金」は、活動の立ち上げや活動初期の基盤づくりを、最長3か年にわたって応援するスタート助成。市民からの月100円の寄付を原資として、子ども、高齢者、外国人、障がい者等を支援する活動に助成を行っています。
今回選ばれた14団体は約半数が助成複数回の団体で、半数が居場所づくりの活動団体という特徴がありました。
助成歴3回目となるのは、ひきこもり当事者グループ「ひき桜」㏌横浜。同じような経験をした人が、お互いに支え合う“ピアサポート学習プログラム“の開発、実践、パッケージ化へ至る過程で、「福祉たすけあい基金」が役立ったと報告があり、今後のプログラムの普及に期待が生まれました。
NPO法人肺がん患者の会「ワンステップ」は初助成団体です。これから始まる「中学校でのがん教育の全面実施」や患者同士の支え合いへの貢献を熱く語ってくれたのは、自身が患者であり代表の長谷川さん。
つづいて、事業指定助成プログラム「エラベル」3団体の報告。「エラベル」は助成原資がなく、活動に共感する方からの寄付をクラウドファンディング形式で募集します。一定期間にSNSなどさまざまな広報活動をおこない「ゼロ」から寄付を募るプログラムです。 特定非営利活動法人「川崎市民石けんプラント」、NPO法人ワーカーズコレクティブ協会、「お福わけの会」から力強い活動の報告がありました。
最後に、助成団体同士の名刺や情報交換など、歓談をしながら活動のヒントを共有する有意義な時間が設けられました。一人ひとりの100円の寄付が、助成団体の活動のおおきな原動力となり、様々な“つながり”への貢献など、基金の意義を実感する会となりました。
市民ライター 真壁 尚子
~出会いがある、癒しがある、みんなで自在に使える、みんなの居場所~
「み~なの家」は京急久里浜駅から徒歩5,6分の住宅地の中にあります。代表の木下青子さんは長く生活クラブの組合員リーダーとして活動されてきました。よこすか生活館「ゆめかん」での活動経験を通して、「生活クラブの中だけでなく、もっと地域に開かれた誰もが自由自在に使える居場所が欲しい」と思うようになったそうです。そして5年ほど前から同じ思いの仲間と居場所の検討会を開き、2018年10月ついにみんなの居場所「み~なの家」をオープンしました。「み~なの家を始めてから、今まで会えなかったような人との新しい出会いがあり、嬉しく思っています」と木下さんはお話されていました。
「み~なの家」ではコミュニティカフェの他にも講座を開催したり、「なかよし食堂」の日があったり、貸室、メッセージボックスなどの事業も行っています。定年になった男性がご自分の居場所としてコーヒーを飲みに通ってきたり、お子さん連れの方が持参したお昼ごはんを食べながら休憩していったり、忘年会のためにキッチンやお部屋が使われたりなど、徐々に、地域に認知され始めているようです。
「人との関わり合いが少なくなってきた現代社会にあっても、礼儀を守りながら、近隣の方々との関わりあいを広げていきたい」と木下さん。また「ここに参加だけでなく参画してくれる人を増やしていきたい」と今後の展望を語ってくれました。
「み~なの家」は、まさに誰もが「こんな場所があったらいいな」を実現したような場所でした。まず自在に使える空間があって、皆で塗ったという漆喰の壁や、杉の床、オープンになっているキッチン、全てが訪れる人を温かく迎えてくれます。皆で使う自分の家、地域の安全地帯、「み~なの家」はそのような居場所だと思いました。
市民ライター 種田 泉
代表の石村早苗さんは、「子ども一人ひとりに目と手と心が行き届く手厚い保育を行い、子どもの意欲を大切にし、あたたかい雰囲気の中、子育てや人生経験豊かな保育者が子どもたちの成長を見守っています。保護者にも寄り添い、親子共に安心して集える場所になってほしいと願っています。」と話します。
アパートの一室を利用した保育室は、和室が二間とダイニングキッチンで、おうちでゆたったりと過ごしているような、家庭的な保育が行われています。給食に使われる食材は主に生活クラブのたかつデポーから購入し、国産、無添加減農薬の食材を使用。食器も強化磁器製を使用するなど安全性に配慮しています。また、要望に応じて離乳食や冷凍母乳の対応も行っているそうです。
現在、認定保育園をめざして申請の準備を行っています。「設置基準等は満たしていますが、無認可だと助成金が受けられないので保護者の保育料の負担が大きく、保育園に対する不安も大きいようです。」と石村さん。待機児童の解消という点では、中規模・大規模保育園の増設は必要ですが、一方でお子さんにとっては向き不向きもあり、一人ひとりの子どもに寄り添った保育ができる小規模な保育園の必要性についても語ってくれました。保護者が自分の子どもにあった保育園が選べるよう、その選択肢の1つとなるべく、認定に向けた準備が進行中です。
切れ目のない子育て支援を行っていきたいとの思いから、地域に開かれた保育園として月1回0歳~2歳の『親子ひろば』を開催しています。周りに頼れる人がいなく、産後に行き場を失っている方が増えている中で、講師の方の専門的な話や参加者同士の体験談など、おしゃべりの場として、交流の場になっているようです。
現在、保育スタッフ9名(内、保育士5名、看護師1名)で活動ですが、主旨に共感して賛助会員になってくれる方も増えているそうです。 「びすけっと」という名は、微力ながら助っ人になりたいという思いを込めて「微助っ人→びすけっと」と名付けられたそうです。『親子の居場所』『多世代交流の場』となるよう、『地域のたまり場』『地域福祉の拠点』づくりを目指して活動中です。
市民ライター 増田 澄恵
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