2014年11月11日
生き活きブログ
生き活き市民基金
女性・市民コミュニティバンク (WCA)理事長で、かながわ生き活き市民基金理事の向田です。
今年の8月末、韓国のマイクロクレジットの調査に参加しました。私の調査先はいずれも、韓国の1997年の韓国の通貨危機が招いた倒産、失業、貧困、金融機関の倒産等の社会問題に対し、市民運動によって設立されたマイクロクレジット(個人や社会的企業への少額融資機関)ですが、その中で、ひときわ印象的だったのが「(財)美しい財団」でした。
「美しい財団」は2000年に「“分かち合い”から、“ともに生きる社会”へ」を理念に設立。政府からの支援は、これまでも、これからも受けず、民間(市民・企業)からの寄付金を原資に団体や個人を支援するとともに、子どもを持つ女性に限定して起業の融資を行っています。
素晴らしいのは「寄付の見える化」です。訪問した本部の玄関入口には、1番目の寄付者の写真と彼女の言葉のパネルが貼ってありました。従軍慰安婦だった彼女の思いと願いです。会議室には、寄付者の集いのとき参加者が押した色さまざまな手形の葉っぱの大きな布がかけられていたり、寄付した企業した企業の建物のカラフルな粘土細工があったり。サンギョン(車の会社)を解雇になった労働者の生計費支援「黄色い封筒キャンぺーン」を行っていて、寄付額は約5億円になっているとのことでした。指定寄付金も200基金。
知恵と工夫と熱き思い、必要ですね。