新理事長挨拶(荻原 妙子)

 

新理事長よりご挨拶申し上げます。

 

                                   理事長 荻原 妙子

 6月3日の定時評議員会にて理事長に就任いたしました。

10年前の2013年4月25日かながわ生き活き市民基金の設立総会で、私は創設のメンバーとして、次のように挨拶させていただきました。

 「今のようなリスク社会にあって人間が人間らしくいきる社会をめざすためには、ますますグローバル化する市場に任せるのではなく、地域の伝統や文化の価値を見直し、市民による地域社会・コミュニティの再生が必要ではないでしょうか。県内には2500の市民活動があり、ワーカーズコレクティブは250団体を数え、豊かな活動を行っていますが、運営費や人材育成費用などが十分とは言えません(中略)

 生活クラブには、2003年から意思ある組合員1万人が拠出してきた年間約1300万円の寄付、福祉たすけあい基金があります。市民活動を活性化させ、市民の問題解決力を強める思いへの共感を組合員から市民に拡げ、市民による市民活動の中間支援組織機能をめざし、本日の設立を迎えています。」 

 

 生活クラブが運動として設立した市民基金ですが、公益財団として組織を整え11年目を迎えます。生活クラブ福祉たすけあい基金一本で始まった助成プログラムは、オーダーメイド(神奈川労済生協;子どもいきいき助成、ユーコープ子ども食堂応援助成、JA横浜子どもの未来応援助成、生活クラブソーシャルインクルーシブ助成)、コロナへの緊急対応(新型コロナ対応応援援助成)、遺贈(子どもの貧困に立ち向かう市民活動応援助成)等、皆様の志を頂き、累計1億3000万円超を助成する財団に成長させて戴きました。助成だけではなく、フォーラムや研究会を開催し、少しずつですが中間支援機能の役割を進めつつあります。

 

 公益法人として、有識者の方々に多くの理事としてお力を貸して戴いています。設立当初の理事長は、飛鳥田横浜市政のブレーンとして活躍された鳴海正泰さんに2年、長く横浜YMCA総主事を勤められた吉村恭二さんに8年お願いしてきました。10年を経過し、吉村前理事長より、次は生活クラブの組合員で担ってはどうかとのアドバイスを戴き、設立に関わった私が務めることになりました。この5年、市民基金が設立に関わった公益社団法人フードバンクかながわに携わり、市民基金の活動から離れていたため、不安は多々ありますが、先に掲げました設立時の思いは変わらず、また市民基金の蓄積に新たな風を吹かすべく、努力致す所存でございます。皆様の叱咤激励をお願い致します。

 

公益財団法人生き活き市民基金(以下市民基金)6月3日、11年目の定時評議員会にて役員を交代致しましたのでご報告いたします。(順不同)

   <理事・監事>

   代表理事・理事長:荻原妙子、副理事長:桜井薫 

   理事:佐竹博、早坂毅、手塚明美、田中夏子、小野明男、山﨑雅文、藤井敦史、

      伊藤保子、佐野充、三浦一浩、小林麻利子、海田祐子、大嶋朝香、市村慶子、

      岡田百合子、数寄真人、篠崎みさ子、戸田美智子、希代監、飯田厚子、矢野克子

   監事:金子大也、向田映子、竹内剛史

   <事務局>

   事務局長:土屋誠司、地域連携コーディネーター:城田喜子