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団体訪問取材「一般社団法人かけはし(第17期助成団体)」―空き家を活用した多世代が集うコミュニティカフェの開設準備-

日  時:2022年3月31日(木)13:30~15:00
場  所:地域の居場所かけカフェ
取材協力:廣瀬貴樹さん、廣瀬千尋さん
取材者 :大石高久(市民基金)

 一般社団法人かけはしは、元小学校教師の二人、廣瀬貴樹さん、廣瀬千尋さんが中心になって、昨年5月に立ち上げた団体だ。  ホームページで「かけはし」の名前の由来を次のように語っている。『こどもたちの「今」と「未来」へ繋がる ほんの小さな“かけはし”となりたい・・・
中心事業は「まなべるいばしょ」。代表の廣瀬貴樹さんは「フリースクールというよりフリースペース」だと云う。安心して過ごせる場であり、学びの場でもあるという意味だ。「まなべるいばしょ」は現在横浜市泉区の地域ケアプラザなど3か所で行っている。4月からは旭区南希望が丘ケアプラザでも始めるという。
3月現在、入会している子どもたちは30人(小学生が20人中学生10人)、どの会場も毎回10人前後の参加があるという。「いばしょ」でどう過ごすかは本人の自由だ。自分がやることは自分で決める。
 「かけはし」の事業はフリースペースにとどまらない。「わくわく農園」「コミュニティカフェ(開設準備中)」「こどもキャリア大学」も設立初年度から始めた。また昨年12月には泉区の市民団体に声をかけて「泉区こども若者居場所連絡協議会」を立ち上げた。参加は19団体、隔月で連絡会を開催している。廣瀬さんはこれを「ネットワーク事業」と呼び、かけはしの事業のひとつに位置づけている。

 3月31日、満開の桜の時期に訪問したのは、開設準備中のコミュニティカフェ「地域の居場所かけカフェ」だ。場所は下和泉小学校から徒歩5分程の住宅地の一角にある。この日私は市営地下鉄下飯田駅から歩いて行った。途中桜が満開の小川沿いの道に出て、丘陵地帯の戸建住宅群を縫うように歩くこと20分、ようやく「かけカフェ」に到着した。庭と駐車場が広い、2階建ての家である。
 4月末のオープンに向けて、屋内外のDIY改装を進めている。教え子たち(この日は中学生が3人)や近所の人たちが、おおぜい参加してくれるという。
 廣瀬さんのアイディアは、この場所を地域の人たちの居場所、若者たちの就労場所にすることだ。
 この地域は高齢者が多く、買い物も不便な地域だ。地域の人たちに「かけはし」のことを知ってもらうことが何より大事だ。毎週1回、魚とパンの移動販売車に来てもらうことにした。月1回、ローソンの移動販売もこれから行う。コミュニティカフェがオープンすれば、カフェでお茶を飲みながら、買ったパンでおしゃべりしながら過ごすことも出来る。カフェの運営の担い手は、学校に行きづらい子を持つ親の会「ハピネス」の有志5人と地域のボランティアの10人ほどだ。オープンに向けてメニュー開発を進めているという。


 カフェを若者たちの働く場としたい、ボランティアではなく、ちゃんとお給料(最低賃金)を払いたい。これは廣瀬さんの“こだわり”だ。既に二人の若者がここで働くことが決まっているそうだ。
 地域のみんなでコミュニティカフェを創り上げることで、地域の方々とのつながりが生まれ、カフェを通じて、そのつながりが深まる。さらには多世代の方々がそこに集うことによって、子どもたちとの関わりが生まれ、豊かな地域づくりにつながる。
かけカフェは、共に働くことを通じたコミュニティづくりだ。オープンは4月29日である。