2015年2月25日
生き活きブログ
生き活き市民基金
「生きにくさを抱えた若者と共に働く・暮らす」
~ワーカーズ・コレクティブによるコミュニティワークの実践~
NPO法人ワーカーズ・コレクティブ協会
理事長 中村久子
皆さんこんにちは。
監事の中村久子です。1998年2月に仲間と共に立ち上げた家事介護のワーカーズ・コレクティブたすけあいぐっぴいでケアマネジャーとヘルパーの仕事をする一方、生きにくさを抱えた若者と高齢の方の暮らしをサポートするワーカーズ・コレクティブはっぴいさんでの活動をしています。
雇用労働以外の協働労働による実践の場を拡げ、新しい働き方への理解と認知を広める活動に特化するためにワーカーズ・コレクティブ協会が生み出され10年目を迎えました。
地域に帰ってくる団塊の世代を対象にしたワーカーズ・コレクティブ起業講座の企画開催を皮切りに、ワーカーズ・コレクティブの求人誌「ハローワーコレ」の発行など、様々な活動を展開してきました。その活動の中で最もニーズが高かったのが、様々な生きにくさを抱える方たちの就労支援活動です。
短時間ワークから働き方を用意できること、人を大切にする働き場であること、対等に意見が言える働き場であることなど、ワーカーズ・コレクティブは生きにくさを抱える方たちに、ホッとでき、安心して働くことができる働き場を提供できるのです。これまで協会のコーディネートによって500人の「生きにくさを抱える」人たちの就労支援活動をしてきましたが、ワーカーズ・コレクティブの参加型組織の運営が対等な人間関係を担保し、認め合い、尊重し合う関係を構築していることをワーカーズ・コレクティブで実習した若者たちを見て確信しています。
この4月からは「生活困窮者自立支援法」が施行されます
また「介護の社会化」として2000年にスタートした介護保険制度が改定されます。日本が人口減少社会に向かい、家族のありようも大きく変わり、単身者の増加から家族での支え合いがなくなり、他者からの支援がなければ暮らせなくなります。さらに、経済も低成長時代に入り労働市場も大きなストレスを抱えています。
日本社会が抱えている問題の解決は、国の提唱だけでは不十分であり、地域で暮らす当事者である市民が力を出し合い、非営利・協同セクターとして結集し連携することで、暮らしやすい地域づくりを進めていく必要を実感しています。そのための道具の一つとして、かながわ生き活き市民基金を大勢の方に知っていただき共感と参加が高まるように活動して参ります。