思いをつなぐ ~ 「ら・ぱれっと」の布マスクを「ワンエイド」に!

●「ら・ぱれっと」は茅ケ崎市で活動する常設の「多世代交流スペース(居場所)」を運営する団体です。主な事業は「ミシンカフェ」と「赤ちゃんカフェ」。ミシンカフェは50代~80代の元気な高齢者たちの手仕事活動。月2回お弁当を持参して集まり、それぞれ好きなものを作っています。着物をほどいてコートを縫ったり、現代風もんぺ、バックや小物入れなど作品は様々です。年に一度作品展も開き、展示即売を行っています。

 

●「ワンエイド」は座間市で活動する生活支援・居住支援を行っているNPOです。ワンエイドは高校時代の同級生である松本篝さんと石塚恵さんの二人が家事援助サポートから始め、お年寄りや社会的に弱い立場の人々(一人親世帯、生活困窮家庭など)のニーズから、様々な事業を行い、移動支援、住まいの支援、そしてフードバンクも始めました。
キッカケは住まいのサポートを受けている高齢者が事務所を訪ねてきて「(年金使い果たした)食べるもの、ない?」という呟き・相談から始まったと言います。二人で近隣の事業所に飛び込み、食料の寄贈を依頼することを繰り返し、「コストコ座間店」「らでぃっしゅぼーや」「イオンモール」「ユーコープ店舗」などと提携関係を広げています。今ではイオン、ユーコープでは常設のフードドライブを行っています。1か月の支援世帯は約200世帯。月~金まで、ワンエイドのフードバンク倉庫で、対面で相談と食料の提供を行っています。

 

●キッカケは市民基金事務局からの1本の電話。4月上旬ワンエイドにフードバンクの現状を取材したとき「お年寄りはなかなかマスクが手に入れられない」との松本さんの一言。すぐに、ら・ぱれっと代表の重田芙美子さんに連絡したら「ぜひ協力したい」と心強い返事。ら・ぱれっとでは試作を繰り返し、4月25日、50枚の布製マスクをワンエイドに届けました。

 

(文責:市民基金 大石高久)