岡村理事の生き活きブログ

生き活き市民基金設立の呼び掛けに賛同し、理事に加わらせて頂いた岡村駿です。私は、東京生まれ、東京育ち、今も世田谷に住む都民ですが、現役時代には、お隣り神奈川の生活の現場である自治体職員として、大小4つの役所で40年近くを過ごし意識の上ではもちろん、生活時間的にも殆ど神奈川県民でした。

神奈川で活躍する元気な若者たちを発掘し、その活動を励ます生活クラブ生協のキララ賞(かながわ若者生き活き大賞)運営委員に参加する際も、委員長の吉村恭二さん(本財団理事)から「横浜・県・鎌倉・横須賀と本当にこの人は役所が好きなようで…」とメンバーの方方に紹介されました。しかし、私は別に「お役所勤め」が好きだった訳ではなく、「市民が集って生活を守り、向上させる」そうした都市や自治の問題を考え、地域の特性や課題をめぐって対応する個性豊かな人々との出会いが楽しみだったし、市民と行政の関係を自治体の内側から眺め、市民活動を支援するなど自分にも関与できる余地が多くあったから、求められるままに4つの役所に出向き、広域自治体・政令市・中核市・基礎自治体と巡って色々な経験をさせて貰いました。その後は、神奈川大学で非常勤講師(「行政文化」特論)を勤めています。

さて、かながわ生き活き市民基金の活動も2年目を迎え、福祉たすけあい基金に加えて、本財団と一緒に寄付を集める事業指定助成「エラベル」が動き始めました。
この間の選考委員や実務にあたる部会メンバー、並びに事務局の皆様の努力に敬意を表するとともに、さらなる発展を期待しています。それぞれ立ち上げ期で、まだ模索中の処もあろうかと思われますが、後者の「エラベル」では、登録団体と財団が、対等な関係のもとで事業目的を共有し、それぞれの役割や責任、経費負担等を明確にした上で協定し、制度全体の公平性と透明性を高めていくことが大切ですので、そのことを付して締めさせて頂きます。