2014年10月28日
生き活きブログ
生き活き市民基金
2014年度よりかながわ生き活き市民基金の理事になりました、生活クラブ生協副理事長の城田喜子です。
今日は、生活クラブ生協が福祉クラブ生協と共に行っている若者支援の活動『キララ賞』について紹介します。
キララ賞-かながわ若者生き活き大賞-は今年で24年目を迎え、これまでに受賞した団体、個人は36件(団体20件、個人16件)を数えます。1991年より神奈川県内で 平和・環境・福祉・文化・国際交流などの分野で、未来を切り開き、身近な地域を大切にし、新しい人のつながりをつくる活動をしている若者を応援し、キララ賞と副賞50万円を贈呈しています。
キララ賞創設のきっかけは1989年に生活クラブ生協がもう一つのノーベル賞と言われる『ライト・ライブリフッド賞・名誉賞』を日本で初めて受賞したことによります。ノーベル賞が科学者、医学者、文学者といった個人の業績を表彰しているのに対し、この賞は人類が抱えるもう一つの問題、例えば環境汚染や人権、貧困の問題に対して、より安全な生活と人間性を高めるために貢献したビジョンと仕事に与えられる賞で、特殊な人しかできないことではなく、他の国や人が同様に実践しようと思えば誰にでもできるというような理論や方法・運動を生み出した人・団体を顕彰するものです。生活クラブ生協の受賞理由は、主婦を中心とした組合員の組織運営、生活必需品(消費材)の共同購入、環境や資源再利用、共済・福祉、生活者政治の実現(NET)や働きづくり(ワーカーズ・コレクティブ)など、共同購入を軸として、暮らし全般に広がる生活クラブの運動でした。
ライト・ライブリフッド賞の主旨を引き継ぐキララ賞は、未来をつくる若者とその活動を支援するという大きな役割を担っていると感じています。キララ賞の選考や贈呈式の開催に携わり、課題を自らに引き寄せ、解決の道筋を探りながら精力的に行動するおおぜいの若者の姿に触れました。最近では受賞した若者たちが活動分野を超えて交流・連携する事例も見られ、若者の行動力とパワーにますます期待を膨らませるとともに、彼らの活動を社会に知らせ応援していく活動を継続していくことの大切さを感じています。