2020年5月29日
報告
生き活き市民基金
新型コロナ対応応援助成への支援のお願い
~暗いトンネルの向こうに明るい出口を求めて、共に励まし合い歩むために ~
公益財団法人 かながわ生き活き市民基金 理事長 𠮷村 恭二
新型コロナウイルスの感染は文字通り「あっという間に」社会全体に拡がっていき、来る日も来る日も「コロナ」のニュースが拡散して社会全体がある閉塞感に覆われている感があります。
感染を防ぐため「人と人」との密接な関係を出来るだけ断ち、いわゆる「ソーシャルデイスタンス」を保つように努力し、更には可能な限り自宅で過ごすことが望ましいとの通達が出されてしまう状況が続いています。日本社会は4月が新しい年度の始まりであり、とりわけ学齢期の子どもたちは新しい学年度で気持ちを新しくして生活を開始する大切な人生の区切りであるはずでした。しかしながら現実の社会は人と人との関係を出来るだけ距離をあけ、マスクで顔を覆い、自宅に閉じこもることを要請されるといったいわゆる社会的関係を断つ生活が求められるものです。感染防止のためとはいえ大変困難な重苦しい毎日です。極論をすれば既存の社会全体の構造が問い直しを迫られている「コロナ」感染の一連の対応による影響であるといっても過言ではないでしょう。
私たち「市民基金」もこのような社会的変化の流れの中で、とりわけ基金助成対象である社会的弱者への支援活動を続けている仲間を緊急応援すべきではないかとの思いから、「新型コロナ対応緊急応援助成」実施することになりました。助成金申請の募集には当初の予想を大きく上回る29団体からの応募がありました。いずれの団体も子供の貧困に寄り添い、居場所を求める高齢者の生活課題にともに取り組むなど、集団での対応ができないため訪問中心の活動やフードバンクとの連携による食材配達サービスを実施するなどきめ細かい活動の申請が目立ちました。
社会全体を覆う言い知れぬ空虚な空気と閉塞感の中で多くの人が、生活に明るさを見出しともに助け合う社会を作り出していくために、地道な努力を重ねている仲間を支援すること、それに応えて支援を受ける立場の人々が生活の中に明るさや暖かさを感じてくださることこそ私たち市民基金に関係する者一同の願いです。
この緊急応援助成はこれで終了するわけではなく第二次の実施も考えています。その為にも今までにまして多くの市民の方からの基金への支援も不可欠です。是非今まで以上のご支援を引き続きお願いする次第です。またこのために支援してくださる賛同者を一人でも多く募っていく必要があります。お知り合いの方に是非お声掛けください。暗いトンネルの向こうに明るい出口を求めて共に励ましあう歩みを共にする私たちであることを喜びとする仲間であることを感謝いたします。
●寄付の受付につきましては、ホームページで確認をお願いいたします。